βグルカン健康食品の違い

今や劣悪な低効率と位置付けられるキノコのβグルカン・サプリメントでも、稀に実際に回復するがん患者が出現することは事実であろう。しかし、問題はその確率なのだ。残念ながら、ハナビラタケやアガリクスのサプリメントや健康食品に頼った治療では がん治癒率は非常に低いと言わざるをえない。その理由は絶対的なβグルカンの量が少ないことに加え、含まれているβグルカンの質の違いによる。

1990年代に世界中に浸透したパン酵母由来のβグルカンサプリメントは、明らかに伝統のキノコサプリメントよりも良好な結果を残したが、その理由がβグルカン(ベータグルカン)の量の大小だけでなく、βグルカンの質の違いによることが近年の分析技術の進化で解明された。

βグルカン(ベータグルカン)と大括りにされてきたが、βグルカン分子の形状の形に違いがあり、その形状の形によって効果の大小にも大きく差があることが判ったのだった。これらのβグルカンの形状の違いは分子が鎖のように連なる状態の違いに起因しており、結合する分子の番号からβ1,4Dグルカン、β1,3Dグルカン、β1,6Dグルカン、β2,3Dグルカンと多くの種類に分類された。

そして、βグルカン(ベータグルカン)の中でも有効性を示すβグルカンがβ1,3Dグルカンという種類だと特定されたのだった。 キノコサプリメントのβ-グルカンの中に含まれているβ1,3Dグルカンの量は総じて1%未満である一方で、パン酵母由来のβグルカンサプリメントの中にβグルカンは50%以上がβ1,3Dグルカンだったのだ。

これらの分析技術の進歩によって、パン酵母βグルカンの効果の原因がキノコの数100倍のβ1,3Dグルカンの量だと解明され、その優位性は決定的となった。またパン酵母βグルカン製造工程の工夫によって、さらにβグルカンのβ1,3Dグルカンの割合が向上され、現代では60~90%超のβ1,3Dグルカンサプリメント製品が市販されている。