市販のイーストとパン酵母サプリメントの違いは?

市販されているパン酵母(イースト菌)を食べても、βグルカンサプリメントを食べたような効果効能は期待できない。

その理由は、有効成分であるβグルカン、β1,3Dグルカンの分子が小腸の免疫細胞に接触できないからだ。

βグルカン(ベータグルカン)は市販のパン酵母にも含まれているが、硬い殻に覆われていて酵母の表面には露出していない。さらに、通常の消化過程では殻の中からβグルカンが露出できないのだ。

βグルカン・サプリメントの中でも現在最も成分比率が優れているパン酵母由来βグルカンは、酵母の殻を精製過程で除去している。酵母の表面を覆っているマンノプロテインを除去し、β1,3Dグルカンを取り出す抽出精製工程には高度な特許技術が多く介在している。このような技術競争によって、パン酵母由来βグルカンは非常に抽出精製技術が発展し、現在のような非常に高い純度の製品が安価に市販されるようになった。

βグルカン(ベータグルカン)は不純物を取り除いた分子を小腸の免疫細胞に吸収させなければ、効果効能は望めないのだ。だから、市販のイーストを大量に食べても殆ど意味は無い。

免疫細胞の活性化のためには、不純物のなるべく少ないβグルカンを食することが重要なのだ。